わたしたちは、英語ができない。ハワイでコーヒーを。
そう、わたしは、カフェラテが飲みたかっただけなのだ。
混んでいるカフェで、さっとカフェラテだけ注文して、
スマートに、喉を潤したかっただけなのだ。
わたし 「カフェラテ~、プリィーズ」
店員 「What?」
わたし 「ㇰファフェ、ラァテェ~、プリーィズッ」
店員 「ㇹワアット?!」
わたし 「カㇷァフェ~、、」
店員 (わたしが言い終わる前に)「ㇹワアット!!?」
かなりの強敵だ。
言い終わる前に、かぶせてくる。
あるいは、
もしかしたらこれは、人種差別、というやつであろうか。
色んなことが、走馬灯のように、頭をよぎる。
カフェラテは、もともと英語じゃないから?
イタリア語?
もっとむり。
でも、ここのメニューに、カフェラテって、確かに書いてあるよ。
何か違うけど似てる言葉の発音になっちゃってて、
失礼な意味になっちゃってる、とか?
それで怒らせた?
逆に、もっと、サラッと発音したほうがいい、とか?
言い方を変えて、「I’d like to drink カフェラテ」とか言ってみる?
何が、いけないの?
わたしはいったい、どうしたら、いいの?
クールにきめるつもりだったのに、このありさま。
はがゆさに涙がこみ上げる。
夫が「ホットかどうか聞いてる」と、ささやいてきた。
わたし 「え」
どうやら
店員は「WHAT?」ではなく、「HOT?」と聞いていた模様。
そうなんだ
そうだったんだ
じゃあさ、アイス オア ホット?とかさ
ホット?!って、片言すぎやしないか
ああ、そうか
わたしは英語ができない。